愛知室内オーケストラ(ACO)は、2002 年愛知県立芸術大学出身の若手演奏家を中心に発足した。国内外で研鑽を積み、東海地域を中心に活躍する演奏家で構成されている。地域に根差した文化活動をポリシーとし、東海地域でプロフェッショナルとして活動する唯一の室内オーケストラ。子どもから大人まで楽しめるファミリーコンサートや学校でのアウトリーチ活動など、文化芸術体験の継続的な発展と向上に寄与している。楽団による自主運営を経て、現在は医療法人葵鐘会(愛称:ベルネット)とともに東海地域においての社会的役割を担っている。
2015 年から新田ユリが常任指揮者を務め、2019 年には日本フィンランド外交樹立100周年記念としてリエクサとヘルシンキに招かれ公演を行った。創立20周年となる2022 年、山下一史が初代音楽監督に就任。独創性の高いプログラムを次々と披露し、室内オーケストラの特色を活かし、近年とくに大きな存在感を示している。2023 年には作曲家・権代敦彦が初代コンポーザー・イン・レジデンスに就任。ACO委嘱作品「時と永遠を結ぶ絃~ヴァイオリンとオーケストラのための~」が第72回尾高賞を受賞し話題を呼んだ。2024 年に首席客演指揮者兼アーティスティック・パートナーに就任した原田慶太楼は、就任記念演奏会で立奏を取り入れるなど小編成を活かした演奏スタイルを追求し好評を博した。同じく2024 年にピアニスト・横山幸雄をフレンド・オブ・ACOに迎え、「横山幸雄×ACOベートヴェン協奏曲ツィクルス(全5回)」が進行中。定期演奏会に加え、アンサンブルシリーズや特別演奏会などにおいても国内外の著名な指揮者・ソリストを招き、積極的に音楽の幅を広げている。
録音は「モーツァルト:クラリネット協奏曲」(2010)、「ニルス・ゲーゼ:交響曲第3 番・第4 番」(2017)、「モーツァルト:グラン・パルティータ&ディヴェルティメント」(2020)レコード芸術特選盤、「シューマン:交響曲第2 番&ブラームス:大学祝典序曲」(2022)、「シューマン:交響曲全集」(2025)など多数リリースしている。2016 年度名古屋市芸術奨励賞、2023 年度愛知県芸術文化選奨文化新人賞受賞。