藝大フィルハーモニア管弦楽団(管弦楽研究部)は、東京藝術大学音楽学部の前身である東京音楽学校に遡ること1898年(明治31年)に活動を開始し、その後、東京藝術大学所属となったプロフェッショナル・オーケストラであり、オーケストラ演奏を専門とする演奏講師によって組織されている。
主な活動としては、毎年春と秋に開かれる定期演奏会、声楽科との合唱付オーケストラ作品の演奏、オペラ専攻との共演、年度始めの新卒業生(各科最優秀者)紹介演奏がある。その他、年末には恒例のメサイア演奏会、第九公演などを行っている。さらに各地の音楽文化向上のための出張演奏も行っている。教育面では、器楽科、声楽学生との協奏曲等の共演および作曲科学生の作品演奏(モーニング・コンサート)、指揮科学生による演奏会・試験・演習など、学生の演奏経験の拡充に資している。中でも1971年から開催されている「モーニング・コンサート」は、選抜される学生の質の高さ、オーケストラとの充分な練習時間の設定など、非常に高度な水準を維持しており世界にも類を見ない企画となっている。
このオーケストラの前身である東京音楽学校管弦楽団は、わが国初めての本格的なオーケストラであり、交響曲第5番「運命」、交響曲第9番「合唱付き」(ベートーヴェン)、交響曲第6番「悲愴」(チャイコフスキー)などを本邦初演し、日本の音楽界の礎石としての役割を果たしてきた。長らく管弦楽研究部(藝大オケ)の名で呼ばれてきたが、学内中心の演奏活動から、より幅広く活動の場を拡げ皆様に親しんでいただくために、1980年代にカナダから来日していた指揮者ビクター・フェルドブリル氏によって「藝大フィルハーモニア」と命名され、2016年11月より「藝大フィルハーモニア管弦楽団」と名称変更した。
海外では、2017年6月の「日本・チリ修好120周年」を記念したチリでの公演(4公演)に続き、2023年12月には、アルゼンチンのコロン劇場(TeatroColón)で公演を行い聴衆を魅了した。
2024年12月には、ヴァイオリンのジェラール・プーレ氏と共に、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のCD録音を実施した。
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